05.26.15:22
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02.21.01:44
宗三と山伏
の、組み合わせが好きです。
「どこの誰とも知れないような、九州のいち武士の持ち物にすぎなかった刀のくせに、うつくしいことを価値として見出されていて、そのうえ当人がそれをなんとも思っていない」という点で山伏が心底気に食わないんだけど態度には一切出さない宗三、という電波を受信して以来、ふたりの諸々を考えては一人でにこにこしています。山伏は戦が終わり次第、美術品に戻る宣言をしているので、飾り物にされてることを(少なくとも態度で表す限りでは)いやがっている宗三がそれ聞いたら一体どんな顔をするんだろうなというのも、考えてはにこにこしています。
そんなわけで、追記から会話文まとめです。
「みな欲しがるのはこの刻印。それだけですよ。僕自身のことなど、誰も見はしないのですから」
「しかし矜持はあろう」
「何の役にも立ちませんけれどね」
「元来、刀は戦に用いるのみにあらず。刀の身に生まれたとて、血を吸わねばならぬ道理はないのである」
「それは自虐ですか」
「カカカ、手痛いな」
「拙僧は生来、願掛けの刀である。このような機会を得ねば……そうさな、美術品のままであったやもしれぬ」
「どちらにせよ、よかったじゃないですか。美術品、という価値はあなた自身を見てもらえなければ生まれないのですからね。僕は結局、『何だったのか』すら未だにわからない」
「それは宗三殿が御自ら決めれば宜しかろう」
「……僕が、自分で?」
「しかり、宗三殿は『どうなりたい』のであるか」
「……ありません、そんな……希望は」
「人の情念をこめて、その身に刻印を施される。刀にはままあること。それはわかっています、わかっていますが」
「刀とは、結局なんなのでしょう」
「根本の問いをなさるか」
「問答はお得意かと」
「刀とは。かたどられたまじないそのものである。まじないは種々、その情念もまたしかり」
「……わかったような口をお利きになる」
「方便と申す。カカカカカ」
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