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なまもののさけび

とりあえずつらつらとかきつらねます

05.29.04:48
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  • 05/29/04:48

11.10.15:18
愛蔵する建て前


ルス→了。
姐さん独壇場。
殺し屋さんの愛。





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「——アタシみたいな業種の人間ってね、そうだと思うのよ」

「殺そう、っていう意識がね、もうデフォルト設定なの。殺したいと思うことがすごく自然なことなのよね、アタシ達にとっては。いわゆるフツウの人は、そんなに簡単に人なんて殺そうと思わないでしょ? たとえ思ったって、そう何度も殺せやしないわ」

「だからっていうんじゃないけど…何なのかしらね、罪滅ぼしなんて言ったら馬鹿らしくて笑っちゃうけど、アタシは殺すことも愛の一つだと思うようにしてるわ」

「いいわよ、キモチワルイと思うならそう思ってても」

「イキモノとしてのオワリを、殺されるという一つのカタチであげるっていう愛よ。死ぬことが出来る、死ねる、っていうのは生を全うしたイキモノだけができることじゃない?」

「でね、オワリをあげたあとにも、もし気に入ったらアタシはずっと愛してあげるわけ。カラダをよ。これはもっと自分勝手な愛ね。愛することなんてね、結構自分勝手よ。愛しても愛しても、振り向いてもらえなかったらタダの片思い、満足しちゃったらヒトリヨガリになっちゃうんだから」

「でもねぇ…カラダを好きになるのとココロを好きになるのとじゃ全然違うの。わかる?」

「アタシは後者は選ばないようにしてるわ」

「だって、そうでなくちゃキモチヨくオワリにしてあげられないもの」

「そういうことなのよ、了ちゃん」

「カラダとしての笹川了平は好きでもかまわない。

 でも ココロとしての笹川了平は

 アタシは 嫌いでいたいのよ」

「でもきっとムリね」

「ねぇ、アタシ誰かに『死なないで』って思ったこと、きっと初めてよ」

「ホント、失格よね。10も下の子供のためにポリシー崩しちゃうなんて」

「ごめんなさいね、了ちゃん」

「アタシにあんたは殺せない」

「オワリに、してあげられないわ」

「だからその代わりに」

「誰にも殺されるんじゃないわよ」

「お願いよ」

「あんたは生きるの」

「いい?」



「彼」が席を立って、時計の針が一回りしてから、笹川了平は気がついた。

理解、した。



午前一時三十二分。
天候、雷雨。
足音も響かない。
ノックは三回。
扉は外開き。



「      」



扉の向こう、空っぽの部屋には「女」が独りだけ。



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